はぁ、緊張する。
私は最後から2番目、無事に大都くんに繋げるんだ。
パンッ!
1走目が走った。黄色は3位でいい滑り出しだ!
次の人たちがどんどん走る、今黄色は4位だ、
そして、私にバトンが渡る瞬間
前の走の女の子がバトンをうまく手渡せなかった。落ちたバトンを、私に渡し、急いで大都くんのところまで走る、7人中から6番目まで落ちた順位を4位にあげ、大都くんにバトンタッチする。
大都「お疲れ」
ニコっと笑った
結弦「……っ//」
本当に反則だよもう。
大都くんはどんどんと抜かしていった。
でも、結果は2位だった。
あの時にバトンをしっかり受け取れれば。
そして、私の前の走順の子は泣いていた。
結弦「あーあ。(泣)」
大都「結弦」
結弦「ごめん、すぐ泣き止むから。」
大都「別に、泣きたいなら泣けばいいじゃんに」
結弦「うぅ。何でそういう事言うかな。涙止まんなくなっちゃうじゃん。」
私は、たくさん泣いた。
そして、こんな言葉をかけてくれる君が改めて好きと感じた。
私達の色は数点の差で2位だった。
夏菜「あぁー悔しいね!来年頑張ろーう!この悔いは来年に、だね(笑)」
体育大会が終わり、久々の委員会。
今日はポスター制作をしている。
廊下に貼るらしい。
私は隣のクラスの美玲(mirei)と話している
美玲とは小学校が同じだった。
そして、大都くんも美玲と同じクラスの委員、
拓海(takumi)と話してる。
拓海くんは、大都くんの小学校から同じの友達らしい
拓海「お前好きなやついねぇの?」
大都「はっ?別にいないわけじゃねぇけど…お前には関係ねぇだろ」
大都くん、好きな人いるんだ…………。
大都くんに告白されたら誰でもOKすると思うな…。嫌だな。
拓海「はぁ、冷たいなー大都は、」
美玲「七瀬くん、好きな人いるの!?誰?気になるよね?結弦ちゃん」
結弦「う、うん。そうだね」
本当は知りたくなんかない。
大都「お前まで、逆に結弦はいんのかよ」
結弦「えっ!い、いるよ………。」
大都「へぇ~。」
夏菜に大都くんが好きな人がいることを、伝えた。
夏菜「まぁ、いると思ってたよ」
結弦「えっ!知ってたの!?」
夏菜「まぁ、何となくね?でも、結弦が不安にならなくて大丈夫だって、まだチャンスはあるんだから」
結弦「うん……。」
次の委員会は、外で掃除をしていた。
階段に腰掛けてる。大都くんに、私は勇気を出した。
結弦「や、大都くん……。あのさ、」
大都「どした?何?」
結弦「大都くん、前に好きな人いるって言ってたじゃん?」
大都「っ!、あぁ。」
結弦「私にその好きな人教えてくれないかな…って」
大都「結弦が教えてくれたら教えるよ」
結弦「へっ!私!?無理だよ!!」
大都「じゃあ、無理だな。」
ど、どうしよ………、あ、そうだ!
結弦「じゃ、お互いにその人についての質問をし合お!」
大都「例えば?」
結弦「クラスは奇数か偶数かとか」
大都「ふーんなるほどね。いいよ。でも深い質問はダメだからね」
結弦「うん!早速じゃ、クラスは奇数ですか?偶数ですか?」
大都「偶数クラスだよ。結弦は?」
結弦「私も偶数クラス」
大都「じゃあ、番号順は半分から上?下?」
結弦「下。大都くんは?」
大都「上だよ。今日は、ここまで。」
結弦「分かった。」
その質問に自分も当てはまってる。そんなの期待しちゃうに決まってんじゃん。
結弦「大都くんの好きな人誰なんだろう。」
夏菜「結弦の可能性もあるんだから。少しは安心したでしょ?」
結弦「でも、期待して違ったらって凄い怖いよ…。」
夏菜「そんなに落ち込まないの!!そんなんじゃだめだって」
結弦「だって……、、」
夏菜「結弦がそんなじゃ、いいこと無くなっちゃうよ!今日は、私が奢ってあげるから、放課後カフェ行こ?」
結弦「うん!ありがとう。夏菜好きだよ~」
夏菜「もう。この子は(笑)」
夏菜がいてくれてよかったな。夏菜のお陰で元気がでた!
今日も大都くんに私は、質問をする。
結弦「部活は文化部?運動部?」
大都「文化部。結弦は?」
結弦「運動部だよ」
ウチの高校は文化部も運動部も同じ量の部活がある。クラスにだって、半分は文化部いるもん。
大都「じゃあ、その人はどんな人?」
結弦「えっ…と、優しくて、いつも私を助けてくれるの。あんまり笑わないけど、たまに笑ってる顔を見るとドキってするの…。大都くんは?」
大都「おっちょこちょいで。心配かけるし、でも可愛いし、任されたことはちゃんとやるし優しいやつだよ。」
結弦「そうなんだ。」
その子のこと凄い好きなんだろうな。こんなに、愛されてるの羨ましい。やばい泣きそう。
結弦「じゃ、今日はここまでにしよ!」
大都「…?ああ。」
走ってその場から逃げた。そして夏菜のところに行く。
結弦「夏菜!」
夏菜「結弦?どうしたの?」
結弦「大都くん、今日も質問してたんだけど、その子本当に大都くんに、愛されてるの。聞いてて悲しくなってきた……。」
夏菜「そっか……。でも、まだ自分じゃないって決まったわけじゃないんだしょ?だったら諦めちゃダメだよ。ちゃんと向き合わなきゃダメだよ。」
結弦「う……ん。」
まだ、諦めちゃダメだよね。
ちゃんと向き合おう。ちゃんとこの恋に、君にケリをつけなきゃいけない。
大都「結弦!」
結弦「大都くんどしたの?」
大都「先生から仕事頼まれた教室の片付けだって」
結弦「わ、分かった!」
結弦「…って荷物いっぱいだね。」
大都「だな。荷物を空き教室に運んでほしいらしい。まぁ。雑用だな」
結弦「だね(笑)」
空き教室はこの教室の1階下にある。
結弦「お、重いね」
重った以上に荷物が重く。道のりが長い。
大都「こっちの方が軽いからこっち持てよ。」
結弦「だ、大丈夫だよ?」
大都「いいから」
荷物を交換してくれた。
随分と楽になった。
あぁ。もう。優しすぎるよ。
こんなのアニメとかの話とか思ってたけど、実際にやってくれる人いるんだね(笑)
もう、心臓がうるさいよっ!!
大都「どうかした?」
結弦「な、なんでもない!」
その後も何度か私に声を掛けてくれたり、荷物を持ってくれたり。終始死にそうだった私(笑)
結弦「はぁ。終わったね。」
大都「だな。結弦、質問してもいい??」
結弦「っ!う、うん。」
大都「部活は、何部?」
そんなに踏み込んだ質問するの?
あー!もういいや!
結弦「サッカー部大都くんは?」
大都「家庭部」
同じ部活の子……か。それでも同じ学年子は20人はいる。でも、その中に私いる。。
期待してもいいのかな。
大都「クラスは同じ?」
結弦「同じ…」
大都「俺も同じ」
同じ部活の子はクラスに4人
でも番号順半分より上の子は私と後1人だけ……。
サッカー部の人は3人。もうバレたかな。
昨日のことを夏菜に報告した。
夏菜「えっ、それもう結弦しかいないでしょ!」
結弦「そうなのかな……」
夏菜「だって後1人の子七瀬くんと関わりないじゃん!」
結弦「だよね…。」
これは本当に期待してもいいのかも。
でも自分から告白する勇気なんてない。
こんな自分は嫌だけど。我ながら本当に自分は
チキるタイプだと思う。
昼休みに急な委員会が入った、この間のポスターを今日完成させるらしい。
私は、大都くんと拓海くんと同じテーブルでやっていた。
順調に作業は進んでいた。普通に話もしていた。
なんだけど急に………拓海くんが
拓海「こいつお前のこと好きだよ。」
なんて言った。
そしたら大都くんも、
大都「俺、お前のこと好きだから」
なんて言ってくる。こんなの信じていいかも分かんないし、雑じゃない!??
別にこと後何もなかったし、何も進展なんて無かった。
でも、私はその日のことがずっと頭から離れなかった。本当なら確かめるべきだと夏菜にも言われた。
だから、私は勇気をだして放課後帰る前に大都くんに聞いた。
結弦「ねぇ!大都くん、この間言ってたことって本当??」
大都「本当だよ。」
その後、会話できるはずもなく、またここで終わったのだ。後は、告白するだけの話だ。でも、私は告白した事なんてないし、言うのすら恥ずかし過ぎて無理そうだった…。
そんなある日、私は部活をしていると
部活姿の大都くんが来た。
ユニフォームの大都くん新鮮……
大都「集めるプリントあるんだけど持ってる?」
結弦「ごめん!出し忘れてた!!」
大都「今、委員長いつもの教室にいるから届けに行こ」
結弦「うん!行く!」
結弦「委員長ごめんね!!忘れてて……!」
委員長「大丈夫だよ!!ついでになんだけどさ、ちょっと、集計手伝ってもらってもいい?」
結弦「うん!」
大都「じゃ、俺もやるよ」
委員長「ありがとう!早く終わったよ!部活途中だったのに、ごめんね!」
結弦「こちらこそ、ごめんね!」
委員長「もう、大丈夫だよ~!」
結弦「じゃ、また!」
私たちは、教室を出て部活に向かう。大都くんは運動場に、私は今いる校舎の後1つの校舎に
2人で廊下を歩く。
結弦「大都くん、教えてくれてありがとう!本当に助かった!」
大都「いや、拓海が教えてくれただけだから」
結弦「そっか、でもありがとね!」
私は、大都くんの斜め前を歩く。
大都「結弦」
結弦「なに?」
大都「結弦、俺と付き合って下さい。」
急すぎて、頭が追いつかなかった。
結弦「私も、大都くんのことが、好きです…//お願いします。」
大都くんはそう言うと私に『やった』って言って抱きしめる。
大都「これからよろしくね」
あの時とは、違う意味の『よろしく』
本当に嬉しすぎる。
他愛もない話をして校舎を出ようとした。
ガチャガチャ。鍵が閉まっている。
いつも特定の時間を過ぎると鍵がかけられる。
同じ校舎には先生もいたので、先生を呼びにまた
廊下を戻る。
階段を上ってるときに…
大都「おっちょこちょいの結弦の面倒は俺が見てあげる」
結弦「……っ///ちょっと!」
そんなこと言われたら恥ずかし過ぎて、顔見れないよ。
付き合ったことは夏菜にも報告した。
廊下で告白されたって言ったら、恋愛漫画じゃん!ってツッコまれた(笑)
でも泣いてまで喜んでくれた。本当にいい友達持ったな。
付き合ってからの大都くんは本当に甘々。
私の心臓がもたないです。
学校では、付き合ってることは隠そうと私が言った。だから学校ではあんまり話せないけど、
L○NEでのトーク
大都『結弦、俺の事、やまとって呼び捨てして』
結弦『が、頑張る』
大都『結弦、明日サッカーの試合あるんだよね』
結弦『頑張って!応援してるよ!』
大都『結弦が応援してくれるから頑張れる』
次の日
大都『結弦が応援してくれたから勝てた』
結弦『勝った!?おめでとう!!』
別の日
結弦『前夜祭(文化祭)の演奏緊張する。』
大都『結弦だけ見てるよ。頑張って。』
結弦『ダンスもあるんだよね』
大都『尚更、結弦しか見ない』
毎日、毎日、彼に心臓を止められそうです(笑)
あとがき
はじめまして!まるです!
読んで頂いてありがとうございました!
この作品は私の中学の実話を元にした作品です。
質問してお互いの好きな人を当てたり、委員会の時に拓海がこいつ好きだよ?って言ったこと、廊下での告白やLINEの内容ぼぼ実話なんです。
でも、今回この作品が私の初めての作品で
言葉にするのはとても大変だと思いました!
もし、次の作品も書いたときは、また読んで頂けると嬉しいです。
アドバイスも待ってます(笑)