いじめの悪循環

部屋を出た時、お手伝いさんが心配そうな顔をして立っていた。

「柚莉愛さま、大丈夫ですか?」

「えぇ、大丈夫よ。
ちょっと外の空気吸ってくるわ。」

「え。でも、こんな時間で…」

心配してくれているのは分かってる。

でも…

「行かせて欲しいの。いいでしょう?」

「分かりました。
気をつけて行ってらっしゃいませ。」

人の気持ちを察してくれるうちの召使いは、世界一優秀だと思う。笑

「いつもありがとうね。」

いつもは言わない、『ありがとう』の言葉。

召使いは気づくのかな?

「っ?!い、いえいえ。
柚莉愛さまの幸せが私どもの幸せなので…」

たしかにあまりお礼は言わなかったけど、
そんなにビックリされると傷つくのだけど…笑

「じゃ、行ってくるわね。」

「行ってらっしゃいませ」

そう言って家を出た。