「ほんとに大丈夫かな?
眉毛おかしくない?リップ濃ゆすぎるかな?」



厚ぼったい丸メガネ
長い黒髪は三つ編み


そんな格好をずーっとしていた私にとって

コンタクトやら、ちょっと暗めの茶髪やら、

何もかもが初めて。




高校生デビューはこれぐらいやらなきゃでしょ!



「朱李〜?いつまで準備してるの?遅れるわよ!」



気づけば鏡の前に立って20分!

そろそろ行かなきゃ遅刻しちゃう。



「よし、大丈夫!」


ほっぺをパチっと叩いて気合い入れ。


どこもおかしくないし、自信持っていかなきゃね。



「行って来まーす!」