美波、アオト、ユリちゃんの三人は
びっくりした様子だったけど
美波のばーちゃんだけは違って、


「あなたが響輝君なの…。
ずっと、ずっと会いたかったの。
美波から話はたくさん聞いてるよ。
いつもありがとうね。
それと、あの時も…」「あーーー!」


「え?」


あの時…?


ばーちゃんは確かにあの時って言ったけど
その続きは美波の大声によってかき消された。


「おばーちゃん!!」


「あら、いけない。」


しまった、というような表情をしたばーちゃん。
すごく気になる。


「美波、なんの話?」


「え?何でもないよ!?」


明らかにはぐらかす美波に
これ以上聞いても無駄だと思ったから
また今度ゆっくり聞こうと思って今は諦めた。