恐る恐る周りを見渡すと
やっぱりクラスメート全員の視線を集めていて
その顔はにやにや…、いや微笑んでこちらを見ていた。
…と思いたい。
「…美波、俺ら注目の的。」
美波の質問には答えず、
そう目で周りを見るように促すと
「え!恥ずかしい!!」
キャーとか言ってユリちゃんのもとへ逃げていった。
ユリちゃんはそんな美波を
本当に微笑ましい笑顔で迎え、
よしよしと頭を撫でていた。
まぁ、とりあえず
俺もクラスの中を落ち着きを取り戻したときに
担任が入ってきて朝のホームルームが始まった。
内容はやっぱり
来週のテスト期間のことで
勉強しろよ~とだけ言って終了した。