「アオト君、勉強会のこと響輝に聞いたよ!
頑張ろうね~!」
「まじで頑張る!よろしく!」
アオトがそう言ったと同時に
アオトの手が美波の肩を叩こうとしたのを
俺は見逃さなかった。
美波の肩、鎖骨あたりに
後ろから腕を回し自分のもとへ引き寄せた。
「アオト、その癖やめろ。」
アオトは元々、よく言えばフレンドリー。
悪く言えば女たらしだから
女の子へのボディタッチは自然と生活の中で
出ている。
別に他の子に対しては
なんとも思わねーけど…
「美波にはダメだ。」
我ながらかっこ悪いと思いながらも
アオトであろうと
誰にも美波を触れさせたくない。
「あー!ごめんごめん!気を付けるからさ!
…その顔やめてくんね?ちょーこえぇ!」