でもそれは心の中に秘めておく。


「俺も、楽しみにしてる。」


はしゃぐ美波をなだめるように
彼女の頭に自分の掌をポンと乗せた。


「あ!これ!
キュンポイント~!
頭ポンってさり気なくやってもらうの
夢だった~!
夢叶っちゃったよ!嬉しい~!」


なだめたつもりが
更に飛び跳ねる美波。


これぐらいのことで喜んでくれるなら
いつだってしてやるよ。


「美波、可愛い。」


言わないつもりだったのに
こんな姿の美波を前に
伝えずにはいられなくなった。


…というよりも
口が勝手に動いてたって方のが正しいけど。


すると美波の顔が真っ赤に染まっていった。


「…不意打ちの可愛いはずるい!」