「おはよ。」


「おはよう~!今日もありがとう!」


昨日あのまま眠りについた俺を
誰も起こしてくれることなく
目覚めたのは朝方だった。


だからゆっくりシャワーを浴びて
準備をしていつも通りに
美波を迎えに来たところだ。


昨日みたいな違和感は感じず
何も変わらない美波の笑顔が
そこにはあった。


やっぱり昨日のは俺の考えすぎだ。


そう思いながら学校へ行くと
気持ち悪いぐらいニコニコしたアオトが
近付いてきた。


「嫌な予感がする、だから聞かない。」


アオトが話しかけてくるより先に
そう言えば


「冷たいこと言うなよ!
俺ら親友だろ?」


と肩を組んできた。


…何企んでる。