楽しければ笑うし
ムカつけば怒るし
美味いもん食ってる時は
すっげー幸せそうだ。


感情は顔に出やすいのに
肝心なことは上手く隠すんだよな…。


今日の怪我だってなんか違和感があった。
俺の考えすぎなのかもしれないけど
そもそも美波が遅刻してくる時点で
腑に落ちなかった。


恋人のフリをしている事に
関係してるのか…。


でもどの道俺はその真実に
首を突っ込むことが出来ない。


…本当の恋人じゃないから。


「もどかしい…。」


本当の恋人になれてたら
もっと近付けたかもしれないのに。


「なんでもっと早くに
告白しなかったかな、俺…。」


不甲斐ない自分に嫌気がさし
目を閉じていると、
気がつけば眠りについていた。