「手当、ありがとうね。」
「それくらい当たり前。
てか、これからは気をつけろよ。
転ばないように。
案外鈍臭いんだから。」
「鈍臭いって失礼な!
たまたまちょっとつまづいちゃっただけだし!」
「まぁ、どっちでもいいけど。
とにかく、気をつけろ。」
「はーい。」
教室までの帰り道。
こんな会話をしたけど
ほんとは嘘なんだ全部。
ごめんね、響輝。
私の予知夢には見れる夢が限られていること以外にもう1つ。大事なことがある。
それは、怪我や事故などの夢を見た時。
それを防いだ時、
その"代償が私自身に来る"という事だ。
まぁ、ある程度軽減されて
私の身に起こるみたいだけど
実際どうなるかはなってみないと分からない。