「…こういうの憧れだったの!!
悩んでたらスッと注文してくれて
半分こしよ?って言われるの!!
やっぱ、響輝はかっこいいね!」


「かっこいいって…。」


「かっこいいよ!私の理想だ!」


屈託のない笑顔でそんなことを言われ
顔を熱くしないでいられるほど
俺は出来た男じゃない。


「あっれー?響輝顔リンゴみたーい!」


さっきの仕返しと言わんばかりに
今度は俺がとことんいじられた。


こんな関係になれるなんて
誰が想像していただろうか。


自分のことなのに驚きを隠せない。
まるで夢を見てるみたいな。


こんな夢ならずっと醒めなければいいのに…。