「え!なんで美味しそうじゃん!」


美味しそう…!?


これが!?


お店の人には申し訳ないけど
これは絶対食べたくないよな普通…。


「美波って案外変わってんのな…。」


「そう?普通の女子高生だと思うけどな~。」


うん、見た目はな。


そう突っ込みたいとこを我慢して


「で、決まった?」


そう聞けば眉間にしわを寄せた。


「それがさ…、
キャラメルチョコバナナか
イチゴチョコマシュマロで悩んでる…。」

そっか、なら


「今の一つずつください。」


悩んでる美波をよそに店員さんにそう告げると
ぽかんと口を開けている。


「口開いてっけど?
両方食いたいなら食えばいい。
俺は何でもよかったから。半分こしよう。」


頬を人差し指で軽くツンと突きながら言えば
美波はすっごく嬉しそうな顔をした。