1日、アオトには冷やかされ続け、
マリナやミカには『付き合ってるなんてうそでしょ!?』
と責められ続けもうぐったり。


逃げるように校舎から出た俺は
校門付近で美波が出てくるのを待った。


美波は案外すぐに来て
俺を見つけて走ってきた。


「待っててくれたの!?」


懐いてる子犬みたいな反応。


「…ハハッ」


「え!なんで笑うの!」


ぶぅと頬を膨らませても俺には可愛いだけ。


まじ、重症すぎる。


「別に、なんか犬っぽいなって思っただけ。」


「なにそれ褒めてる?けなしてる?」


「褒めてる。可愛いって言ってんの。」


今日の俺はどっかおかしいのかもしれない。
こんなセリフ、今までじゃ言えなかった。