「？叩いたり、殴ったり、蹴ったりじゃないの？
あ、刃物使うタイプですか？」

音くんは足を止めて私を驚いた表情で見てくる。

「…り〜ちゃん、その愛って誰にもらったの？
そんな愛もらった事あるの？
愛はそれだって言われたの？
…愛はそんなに痛いものだったの？」

沢山の質問だね…えっと

「みんなにもらったよ？お母さんとお父さんのお兄ちゃんとお姉ちゃん、おじさんとおばさん、
先生にもらったよ？痛かったけど、お母さんとお父さんにねお前にしかやらない愛って言われたの。嬉しかったなぁ。…あ、それでねおかえりって帰ったら言ってくれるんだよ？それでねたくさん愛してくれるから、私とてもうれし…」

ギュウゥゥっと抱きしめられる。

「どうしたの？音く…」