手を繋いで私の家に帰る。

あったかい。そういえば手を繋ぐの久しぶり。

「り〜ちゃん、僕さっき言ったこと本気だよ?
…愛してほしいの、り〜ちゃんに。」

真顔で言ってくる音くんは本当に本当のようだ。

愛してほしい?私に。愛、か。

「私、人を愛した事ないからやり方わかんないよ?だからやめておいた方が…いいと思います。」

音くんは目をパチパチさせてこちらを見る。

「…愛して事ないの?じゃあ僕がり〜ちゃんを
愛してあげる。それでり〜ちゃんの愛を自分自身で知って、その愛を僕にちょうだい?」

愛してくれるの?…ほんと、嬉しい。