男の子は驚いた表情になって、次に私に向かって顔を近づける。

すごい近い。

「そっか。君は強い子なんだねえ。…すごいなぁ。いいなぁ。じゃぁ、強い子にはお願いがあるんだけどね、叶えてくれるかなぁ?」

いたずらっ子の顔になる。

「…?な、んですか?」

男の子は得意げに笑って、

「僕の一生を君にあげる。……だから君は僕の事を愛してくれないかな?」

……は、い?