彩芽「よろしくお願いします」

魁「あ?俺はよろしくなんてしたくねぇよ」

陽「まぁまぁ…そんな怒らないでよね?」

湊「そうだよ…もう少し言い方あるでしょ」

魁「チッ…話しかけんなよ」

彩芽「ごめんなさい…」

陽「気にしないで…?魁は女嫌いだから…」

彩芽「はい…」

陽「とりあえずここじゃうるさいだろうし空き教室行かない?」

魁「あぁ…そうだな」

陽「彩芽ちゃんも行こ?」

魁「あ゛ぁ!?なんでこいつも行くんだよ」

陽「いいからいいから♪」
そう言いみんなを引きずるように連れてく陽くん

魁「てめぇふざけんなよ?」
空き教室のでかいソファーにどかっと座りイライラしたように陽くんを睨む…

陽「あ、彩芽ちゃんは僕の隣座って座って〜」
そんなの気にしてないように私に話しかけてくる…やめてくれ私まで睨まれる…

蓮「…魁なんか飲み物買ってこい」
そう言うとそのまま2人がけのソファーに寝っ転がると目を閉じ

魁「…あぁ」

陽「彩芽ちゃんのもよろしく♪」

魁「ふざけんなよ?」
蓮さんが寝てるからか小声で怒鳴り部屋を出ていく

陽「とりあえず…彩芽ちゃん自己紹介…してくれる?」

彩芽「あ、はい…神崎彩芽です…よろしくお願いしますっ」
ぺこっと頭を下げると

陽「今日倉庫に連れてこうかなって思って♪」

悠「は…?そんな勝手は許しませんよ?まだ蓮に許可貰ったわけじゃないでしょう?」

陽「いいじゃん♪そんなのあとで貰えば」

悠「いくら陽でも怒りますよ?」

陽「っ…でもっ…」

湊「いいんじゃない…?怒ったら連れて帰ればいいんだからさ」

陽「…」

悠「…仕方ないですね」

魁「おらよ…」
戻ってきた魁さんが飲み物を机に置きまたソファーに腰掛ける

彩芽「ありがとうございます」
きちんと私の分があって驚きながらお礼を言う

蓮「あぁ…魁ありがとな」
起き上がると飲み物をくいっと飲む蓮さん

魁「あぁ…」

陽「彩芽ちゃんも飲みなよ」

彩芽「いただきます」
ペットボトルを開けくいっと飲み

魁「蓮もうサボって倉庫行かね?」

蓮「行くか…」
そう言うとバイクのキーを持ち立ち上がり部屋を出ていく蓮さん

陽「彩芽ちゃんは俺のバイク乗っていいよ?」

魁「あ゛?その女も行くのか?」

陽「そうだけど?」

魁「俺は認めねぇぞ」
そう言いスタスタと歩いていってしまう

陽「気にしないで?どうせあとで認めて貰うし」

彩芽「うん…」
部屋から出てバイク置き場に来た

陽「バイク乗れる?」

彩芽「乗れないです…」
そう言うとひょいっと私を持ち上げてバイクに乗せてくれる

陽「しっかり捕まってて」
腰に私の腕をがしっと巻いてぶろろろろっと走っていく…

彩芽「きもちい…」

陽「でしょ〜?もうそろそろ着くよ」
スピードがゆっくりになっていき大きな倉庫の前で止まる

彩芽「…」