「そうだ、今夜はほのちゃんも呼んで軽くパーティーしようか。希沙ちゃんがよければだけど」


彼の提案には大賛成で、大きく頷く。ふたりとも距離を縮められたら、こちらに来て初めての友人ができるかもしれない。


「ぜひ、来てほしいな。ほのかちゃんともっといろいろ話したいし」

「私もです! あ、でも一柳さんが了承するかどうか……」


嬉しそうにする彼女は、周さんの反応を気にしてやや心配そうにするが、藪さんは余裕の笑みを浮かべる。


「俺たちのことも希沙ちゃんに紹介したいって言ってたし、そのための食事会だって言えば大丈夫でしょ」

「あー、そっか」


話がまとまりそうなので、私はわくわくしながら「周さんに連絡しておきますね」と言い、さっそくスマホを取り出した。

昼間にした彼とのやり取りを見てみれば、キャベツの収穫の手伝いをしてくるという私の連絡に対し、【話はあとで聞く】とだけ返ってきている。

なぜかメッセージでも威圧感があるんだよな……と失笑しつつ、今夜の食事会の旨を打ち始めた。