あはっと明るく笑う彼女はとても愛想がよく、悪いことは考えていなそうだが、つい先ほどの熟女組のせいで勘繰ってしまう。
とりあえず、失礼を承知で「おいくつ?」と問いかけると、「二十二歳です」と快く答えてくれた。陸と同い年だとわかると親近感が湧く。
そんなほのかちゃんは、少しバツが悪そうな顔をして言う。
「さっき、お気を悪くされましたよね。すみません、なんのフォローもできなくて。声をかけたくなって、ゴミを捨てるフリして抜けてきちゃいました」
自分が悪いわけではないのに謝る彼女は、やはり敵ではなさそう。私は一瞬キョトンとしたあと、慌てて首を横に振った。
「いいのいいの! それにしても……皆、私のことが気に食わないみたいだね。いきなりあんなふうに言われるからびっくりしちゃった」
苦笑を交えておどけてみせると、ほのかちゃんはキョロキョロと周りに人がいないことを確認し、声を潜めて熟女組について教えてくれる。
「リーダー格の人が橘さんっていうんですけど、彼女の娘が一柳さんをとても気に入っているんです。橘さんも一般家庭なので、おそらく選ばれた泰永さんに嫉妬しているんじゃないかと」
「あー、そういうこと……」
とりあえず、失礼を承知で「おいくつ?」と問いかけると、「二十二歳です」と快く答えてくれた。陸と同い年だとわかると親近感が湧く。
そんなほのかちゃんは、少しバツが悪そうな顔をして言う。
「さっき、お気を悪くされましたよね。すみません、なんのフォローもできなくて。声をかけたくなって、ゴミを捨てるフリして抜けてきちゃいました」
自分が悪いわけではないのに謝る彼女は、やはり敵ではなさそう。私は一瞬キョトンとしたあと、慌てて首を横に振った。
「いいのいいの! それにしても……皆、私のことが気に食わないみたいだね。いきなりあんなふうに言われるからびっくりしちゃった」
苦笑を交えておどけてみせると、ほのかちゃんはキョロキョロと周りに人がいないことを確認し、声を潜めて熟女組について教えてくれる。
「リーダー格の人が橘さんっていうんですけど、彼女の娘が一柳さんをとても気に入っているんです。橘さんも一般家庭なので、おそらく選ばれた泰永さんに嫉妬しているんじゃないかと」
「あー、そういうこと……」