『誠実…ひどいよ!
こんな形しかないの?見損なうわ。』




涙を流しながら、
背を向けてしまった光里は途中、道端で座り込んでしまった。



『ひかり…ひかり、まじで悪かった。
不器用だからこうしかできなかった』



しかし、聞く耳持たないで去っていく。


俺は取り返しのつかないことをしてしまった。



途方に暮れそうな俺は、
中庭に向かい…ベンチに座り深呼吸をする。



遠くに光里の影…
行けるわけない。


今、行くと溝は広がるばかり。



きっと許してもらえないんだよね…



しかし、
気づいたのかな…
光里から寄ってきた。


いつだって、光里の方から詰め寄ってくる。