間違いなく話しかけて来ないだろうと思う。



眠れないまま、
翌朝の文化祭へと向かう。



眠い…
それより、きっと話しは出来ないだろうな。

どうやって話そう?
どうやって顔合わせよう?



今日は気持ちが重いわ…
自分に非があるのわかってる。




『誠実…おはよう』


教室の前に悠樹がいて、真っ先に声を掛けてくれた。

嬉しいけど、
乗り気じゃないのは確か。



しかし、
悠樹には分かっていたんだ。


状況を耳に挟んでいるようだ。



『誠実、光里ちゃんと何かあったんやろ?
光里ちゃん、苦しんでたぞ』

『ごめんな…マジ。』

『きちんと和解しろよ?』



そう言って教室に入っていった悠樹。