あちこち探すがいない。





ポタッ


ポタッ






部屋の奥から微かに水の音がする。



お風呂場だ。





お風呂場に向かい、ドアを開けると



あちこち体に切り刻まれた痕がある凛衣がお湯につかっていた。




気が動転した。



嘘だろ。




俺のせいだ






「おい凛衣!!」




「起きろよ。おい!」


何度呼んでも反応しない。




体は少し冷たくなっていて、傷跡は痛々しかった。



俺は震える手を必死に奮い立たせ



急いで啓に連絡し、迎えに来てもらった