Side.美結


凛衣と仕事終わってバイバイした後、啓さんの車に乗り込む。


お互い会話しないから沈黙だ。





その沈黙を破ったのは、

「なあ美結ちゃん」

啓さんだ。



「はい」

「好きな子とかいないの?」


「え?」


「あ、いやいないのかなと思って」


「居ないですよ。」


なんなんだろう急に。


「そっかよかった」


なんだか嬉しそうな啓さん。
どうしたんだろう。


そんなことを考えてる私は顔がハテナになってたみたい。


「あ、ごめん。困らすつもりはなかったんだ


ただ俺、美結ちゃんの事好きだから」


そう言われた。


「え!?」


だって今まで何の絡みもなかったのに、 いきなり好きだなんて。