車に戻ったはいいけど、この沈黙はなんだか息苦しい。




「なあ凛衣」



沈黙を破ったのは蓮さんの方だった。


「はい。」


「お前もっと食え。餓死すんぞ。
全然食べないから細いのか。」


「食べます。」


「食べたくないのか?食べれないのか」


「...!」




違う。食べたくない訳じゃない。


ただ食べ物が喉を通っていかないんだ、


喉の奥で詰まるんだ。