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「勇也くん、わかってると思うけどもう真鍋さんと話すの禁止だから」

「は?」

「当たり前でしょ?」

「なんでそこまでお前に指図されなきゃいけないんだよ」

「あら?そんな口の利き方していいの?ばらしちゃうよ?」


今まで部員とマネージャーとして接してきたころの梨花子は、こんなんじゃなかった。

見た目は派手で、スカートも短くしてるし、化粧も少ししているし、明るく元気でめんどうなことは嫌いなタイプの女だと思ってた。

最初マネージャーとして入ってきたときはこいつ大丈夫かなって思ったりもした。


でも、見た目に反して梨花子は意外と真面目だった。

マネージャーとしての仕事はどんなことにも手抜きせずに一生懸命動いていて、
暑い日だろうが寒い日だろうが雨が降っていようが部員たちと一緒に常にグラウンドにいた。

日焼けとかを嫌うようなタイプだと思っていたけどそれもなく、部員たちと同じように少しだけこんがりと焼けた肌は、梨花子の今までの頑張りがみえて。


苦手、だと思っていたけれど実は真面目ないい子なんだってそう思ってたのに。


今目の前にいる梨花子は、俺の大事な人を傷つける、悪者にしかみえなかった。