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昼休みがもう少しでおわりそうなのに、勇也も航ちゃんも戻ってこない。

「葵!!!」

「航ちゃん?」

そう思っていたら、バタバタ廊下を走る音がして航ちゃんが勢いよく教室に入ってきた。

「これ、みつかったよ」

そういってわたしの上履きをさしだしてきた。

「え、ありがとう!どこにあったの?」

「え、あー、えーっと・・・」

「あ、ごめんなんでもない、ありがとう」


もしゴミ箱に捨てられてたらいいづらいだろうし、見つかったんだからよかった。


「あれ?勇也は一緒じゃないの?」

「あ、勇也は・・」


そのとき廊下のほうががやがや騒がしくなった。


「なにかあったのかな?」

「葵、みないほうが、いい」

航ちゃんはそういってわたしをとめたけど、わたしは廊下にでた。

「え?」

そこにいたのは勇也と勇也の腕に自分の腕を絡ませている芹沢さんの姿だった。

意味が、わからなかった。