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「なんで葵のが・・」

昼休み、俺と航平は2人で葵の上履き探しにでた。

一応くまなくということで部室のところまで。


「まさか、いじめとかじゃ・・ないよね?」


航平の言葉は俺も考えていたことではあった。

でも突然すぎる。

2学期のこのタイミングというのがすごくひっかかった。



「あはは、梨花子やるね」

「まさかそこまでやるとは思わなかったわ」

「だってさー、むかつくじゃん?」

そのとき梨花子と2人の女子が向こうから歩いてきた。

俺たちのことはちょうど死角になっていてみえていないらしい。


「せっかく嘘までついて勇也くんと近づけたのに、またあの女べたべたしてさ」

「たしかにいえてる」