これがもし犯人だとしたら、今日学校にきている人だと思う。
でもそれだけでは検討もつかない。
「俺もまた考えとくから、あんま気にしないで」
「ありがとう」
グラウンドのほうに戻る途中、たまたま葵とすれ違った。
「あ、おつかれさま」
「おつかれ、もうおわり?」
「そう」
「いいな、俺はまだまだこれからだ」
「がんばってね」
「おう」
軽くハイタッチをして俺はグラウンドに向かう。
そんな姿を梨花子がじっとみつめていたのに、俺は気づくわけもなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…