「葵、おはよ」

「おはよ、勇也、航ちゃん」

朝、家をでるとすでに2人の姿があった。


わたしたちの家は3軒隣どうし。
わたしの家が真ん中で左が勇也、右が航ちゃんの家だ。

なのでわたしの家の前が待ち合わせ場所になっている。

「あ、葵、寝ぐせついてるよ」

「え?嘘?」

当たり前のように勇也がわたしの髪にさわる。
でもこんなのも慣れっこだ。

普通ならドキドキしたりするかもしれないけど、わたしにとって2人は幼なじみであり、それ以上にはみられなかった。