自動ドアを通り過ぎ、面会の手続きをしようとカウンターまで行った。
カウンターには美人で、いかにも知的な女性が仕事をこなしている。
話しかけようとした時、僕は見覚えのある顔を発見した。
「う、宇都木さんっ!?」
情けない大声を出してしまった僕。
しょうがないだろう、学年でも秀才で有名な、宇都木・小夜(うつぎ・さよ)さんがこんな所にいたのだから。
「…………。桜井くん?」
「そうそう、桜井・行定(さくらい・ゆきさだ)! 去年、同じクラスだったよね」
「そうね、懐かしい」
殆ど口も利いたことはなかったが、意外と気軽に話せて天にも昇る心地だ。
県内でも有数の進学校に入学したての、4月。
僕は、同じクラスになったこの美しい宇都木さんに、一目ぼれ。
2年の春も過ぎようか、という今でも、僕の想いは変わらず。
カウンターには美人で、いかにも知的な女性が仕事をこなしている。
話しかけようとした時、僕は見覚えのある顔を発見した。
「う、宇都木さんっ!?」
情けない大声を出してしまった僕。
しょうがないだろう、学年でも秀才で有名な、宇都木・小夜(うつぎ・さよ)さんがこんな所にいたのだから。
「…………。桜井くん?」
「そうそう、桜井・行定(さくらい・ゆきさだ)! 去年、同じクラスだったよね」
「そうね、懐かしい」
殆ど口も利いたことはなかったが、意外と気軽に話せて天にも昇る心地だ。
県内でも有数の進学校に入学したての、4月。
僕は、同じクラスになったこの美しい宇都木さんに、一目ぼれ。
2年の春も過ぎようか、という今でも、僕の想いは変わらず。