こういう現実的なことを言えば、彼も正気になってくれると思った。
まるで、今の彼は脱サラしてラーメン屋でも始めるか! といったような、無鉄砲すぎる人間に見えたからだ。

タケチはきょとんとし、
「お前ら、部員になるだろ?」

は。
え?
ちょちょちょと、ちょっとー!!

「待てよ、タケチっ! 僕、いつのまにそんな……って、ェエ工~!!?」


冷静な思考は、もうストップした。
僕はわけのわからないでもない、でもまさか、という展開に驚き、意味不明の言葉を発するしか出来なかった。

隣で座る宇都木さんも、口元にお上品に手をあて、「ま」とか何とか言っていたけど、僕の驚きはそんなもんじゃない。