家の近くを歩いていると人気を感じない道に入った。
するとショウがいきなり後ろから私を抱き締めた。


……言葉が出ない。なのに涙が流れた。

今までの不安や悲しみ全て忘れてしまうくらい、ショウが暖かかった。

涙がショウの腕に落ちた。

「こういう時、手とかってどうしたらいいか悩むな。」
ショウは笑顔でそう言った。

本当はショウも、今のままが永遠なんて思っていなかった。
私の不安や悲しみに気付いていながらも、関係をかえる事は出来なかったんだ。
私を愛しているからではなく………