映画館の灯りがつくと、
ショウは手を離した。
私の手の中には確実にショウの暖かさがあった。


もっとショウを好きになった。

映画館の外に出ると、解散になった。
なのにショウは何も言わない…
また嘘?

そぅ思っているとショウの口が動いた。

声は出さずに
れ・ん・ら・く・す・る



2人の秘密みたいで、何だか嬉しかった。
ここにもまた、私は幸せを感じていたんだ。




そして私とナツコとサトミでカフェに入った。


サトミ
「麗奈どぅだった?」

ナツコ
「ショウ別れるって?」



2人は私を応援してくれているのか疑問に思った。

こんなに一生懸命にショウを見てるのに、
面白がってる様にしか私には見えなかった。

だから
「何も聞けなかったし、何も話さなかった。」
と言った。

ナツコ
「聞かなかったら意味ないぢゃん。ショウ二股って事だょ?」

サトミ
「そぅだょー!」



「なんで二股はダメなの?
私はショウに好きって言ってもらえる事に幸せ感じてる。
ショウが傍にいてくれてる気がした。
それだけでいい。」

2人は何も言わなかった。