10日。
女の子3人で先に待ち合わせ。
駅前の宝くじ売り場の前。

ナツコもアミも、ムカつくくらいカワイイ。
私だけ、何か違う。

私は、パンツに胸の開いた緑のシャツ。
胸をそこまで出す中学生もなかなかいないだろってくらいの露出度…



男の子とはカラオケ屋の前で待ち合わせ。

私達がついた時、男の子は、1人もきていなかった。

私がナツコとアミに目を向けた。
2人が何か話している。
でも聞こえない。
気になってナツコに聞こうとすると、
ショウがきた。
ジーパンに灰色のパーカーを来たショウ。

私服ははじめてみた。

ショウといろんな話したい。
ショウにこの前のキスのこと聞きたい。
ショウとこれからの事聞きたい。
ショウにノリコの事…聞きたい。

でも、聞けない………。

みんなに秘密だから。


そんなことを考えている間に、ユウイチとジュンも合流して、
そのまま、カラオケ屋に行った。


カラオケ3時間。
ナツコとアミは、浜崎あゆみとか女の子らしい歌をうたう。
私は、ただ黙って聞いていた。
何とも居づらい空気だった。

私は、「電話してくる。」とみんなに嘘をついて
部屋を出てトイレに行った。

少し時間をおいて部屋に戻る途中。
ナツコとアミの声がした。
私がいなくなったから部屋を出たのかと思って
2人のところに行こうと2人の顔をみると、
真剣にナツコがアミに話しているのがわかった。
自分が行くべきでないと悟った。
でも声は聞こえてくる…。


「アミ、麗奈帰ってきちゃう。どうすんの?」

「でも、いえないよ…。
麗奈めっちゃ好きみたいだし。
ナツコとタカシが付き合った時だって、
麗奈とナツコ気まずくなったぢゃん。
ぁたし麗奈と気まずいのやだよ。」


私は息を呑んだ。