12月に入った。
先月のことは、ぼんやりとした記憶でしかない。
ただ、仕事に没頭していた。
朝礼後、部長に呼び出される。
一体、何回目だろう。
中年太りのお腹を突き出すように椅子に座る40代後半の部長。
加齢臭をごまかすためか、香水がキツい。
眼鏡の奥に光る眼。
睨みつけるように私を見てくる。
「要が再入院することになった」
「は?」
「肺炎になったそうだ。それだけ、伝えておく。勝又には申し訳ないな。すまない」
「はい。わかりました」
…なんじゃそりゃ。
と、思ったけど。もう、ハイハイと頷くしかない。
もう、彼女に振り回されるのは沢山だ。
先月のことは、ぼんやりとした記憶でしかない。
ただ、仕事に没頭していた。
朝礼後、部長に呼び出される。
一体、何回目だろう。
中年太りのお腹を突き出すように椅子に座る40代後半の部長。
加齢臭をごまかすためか、香水がキツい。
眼鏡の奥に光る眼。
睨みつけるように私を見てくる。
「要が再入院することになった」
「は?」
「肺炎になったそうだ。それだけ、伝えておく。勝又には申し訳ないな。すまない」
「はい。わかりました」
…なんじゃそりゃ。
と、思ったけど。もう、ハイハイと頷くしかない。
もう、彼女に振り回されるのは沢山だ。