「ダメだ。気持ち悪い・・・。」
朝、いつもは朝陽よりも先に起きていた理恵が起きないことが心配になって朝陽はベッドから出ようとしない理恵のもとへ向かった。
「ごはん用意したけど、無理そう?」
朝陽が理恵の代わりに朝食を用意してくれたらしい。
「ごめん。」
理恵が朝陽を見る。
朝陽は理恵の額に触れたり、首元に触れる。
「ちょっと熱っぽいかな。動悸は?」
「少し・・・。」
「病院行こう。」
「なんだろう・・・最近こんなことなかったのに。」
理恵も自分の体調不良に不安になっていた。
「俺、今日は非番だけど、理恵は夜勤だろ?とりあえずその前に病院に行って、ダメなときは休んだほうがいいな。」
「うん」
理恵は産婦人科で新生児ともかかわる仕事をしているため体調が悪い時は勤務内容も変わる。