「なぁ…お前、好きなもんとかあんの?」
「え?」
唐突な俺の質問に、ポカンと口を開く陽毬の顔が面白い。
…だよな。
俺がこんなこと聞くなんて思ってなかっただろうし。
「ど、どうしたの?変なものでも食べた?」
本気で驚いたのか、仕舞いには俺を心配し始める。
おい、陽毬の中の俺は一体どんだけ人に無関心な奴なんだよ。
「食ってねぇわ。普通に、知りたくなっただけ」
「あ…そう、なんだ」
まだ混乱してるのか、陽毬は「え?ええ?」と繰り返している。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…