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「ただいま」
部活が終わって家に着いたのは、20時頃。
玄関のドアを開けると、食欲をそそる美味しそうな香りがした。
温かい食事を食べて欲しいからと、陽毬がいつも俺の帰る時間に合わせて作ってくれるからありがたい。
「おかえりなさいっ」
パタパタという足音を響かせながら玄関に顔を出した陽毬は、赤い水玉のエプロンを着て片手にはお玉を持っている。
「もうすぐできるよ!」
「ん。じゃあ荷物置いてくるわ」
一旦自分の部屋に荷物を置いて戻ると、テーブルの上には既に夕飯が並んでいた。
夕飯は聞いていた通りポークソテーとワカメスープ、そしてポテトサラダだ。
やばい。
超ウマそう。
「いただきます」
「どうぞ召し上がれ!」
席について早速食べ始める。
……うん。
超ウマイ。
なんだこれ…。肉柔らかっ!
ポークソテーにかかってるオニオンソースもすげぇうまい。
「おかわりあるよ。食べる?」
「食う」
「即答!」
米何杯でもイケるわ。