「股関節は柔らかいくせに、筋肉硬すぎんだよ。……ほら、手ぇ貸せ」


え。

何するの?

ねぇ、何する気ですか!?


するとハルは私と向かい合わせになると、足で私の足を無理やり開脚させた。


それだけでも痛いのに、ハルは私の両手を取って前に引っ張ったんだ。


そんなことされたら、


「待って!無理無理!足ちぎれちゃう!!」


もちろんこうなるわけで。

ねぇ、ホントに痛いんだよ!

まるでテレビでよくやってる、バレエを習っている子達が体を柔らかくするために無理矢理やられてる柔軟みたいだ。


「息吸ってゆっくり吐け」

「すー…はー……って、痛い痛い!」


息を吐いた瞬間、狙ったようにハルが引っ張るから痛かったよ!!