「ご馳走様。風呂入ってくる」

「うん。お皿洗っておくね」


今のままでも十分だけど、欲を言えばもう少しハルとの距離を縮めたい。

そう思ってしまうのは贅沢だろうか。

一方的に私がハルを好きなだけなのだから、ハルにとってはそれも迷惑なのかな。

リビングを出て行くハルの背中を見ながら、そんなことを思った。



お皿を洗い終えて、ハルが出てくる頃に合わせてコップにサイダーを注ぐ。もちろん氷も忘れない。

ストレッチマットも敷いて準備オーケー。


もうこの作業をするのが私の習慣になってしまった。