しょぼくれながら美人の真緒の後ろを着いていく私は、まるで金魚のフン状態。



あぁ、自分で言っていて悲しくなってきたよ。



「そういえば、今日は例の男の写真見てないじゃん。珍しい」


「あ、うん。今日の朝は送られてこなかったの」



ここ数年はずっと毎朝欠かさず送ってくれてたのに、今日はそれがなかった。


おかげで私は朝からエネルギー不足です。



門をくぐって掲示板へ向かうと、当たり前のように新入生がそこに集まっている。


友達同士で笑いあっていたり、少し残念な顔をしていたり。


張り出されている紙を見てみんな表情を変える。




「あたし見てきてあげるから、そこで待ってな」


「えっ、私も行くよっ」


「行っても見えないでしょ。陽毬、身長ひくいんだから」


「がーん」




そうでした……。

私、女子の平均身長より低いんでした……。



大人しく待っていよう…。