名字が一緒。

イニシャルも一緒。

出産予定日も2日違いなだけ。



まさに運命。
これはもう天からのお告げに違いないわ!!


と感じた2人の母親はこう思った。



「「そうだ!2人を結婚させよう!」」



婚約を結ぶのは、何もどこぞのお金持ちの御曹司や令嬢の特権ではないのよ!!

一般人だって小説のような夢物語に憧れてもいいじゃない!!



なんて何故かちょっと半ギレ状態で旦那様達に言い放ったみたいで。



こうして『そうだ、京○へ行こう!』並に軽いノリで決められた婚約。


その時、律儀に正式な誓約書まで書いたらしい。
(実際にその誓約書を見せられたことがある)



そして2人はこうも思った。


「「ただ普通に婚約しても面白くない!ロマンに欠けるわ!」」



と。

全く、迷惑なことを考える母親達だ。