『だから俺は"わかった"
って言うしかなかった。

正直不安だったよ。


もし里菜が大輝に
見せてる辛さの原因が俺だったら…


里菜は大輝のところに
いくんじゃないかって…』


「慎也…」


『でもいつも通りに里菜は俺のところに帰ってきてくれて…


本当安心した…


今まで気付いてやれなくて

ごめんな?』


「…っ。大丈…夫だよっ


あたし…こ…そ、
不安にさせちゃ…って

―…っ本当っごめん…ねっ」


あたしには大輝の優しさが

暖かい気持ちが

凄い伝わってきたんだ。


心にかかってた重い鎖が解けたような…そんな暖かい気持ちになれたんだ。


だからあたしはその日から
タバコをやめた。


でも慎也はあたしがどれだけ
「慎也もやめたら?」と
言ってもやめない。



まぁ、ムリにやめさせるつもりもないんだけど…