そんな嫌な音がした方を見ると。 「……っ!」 私の手の下で、箱はぺちゃんこに潰れていた。 「凜々、それって……。」 「……ケーキ。でも、もう食べれないし。」 「凜々…。」 「……誕生日、おめでと………。」 消え入りそうな声で、おめでとうと伝えられた。