「―――今居さん!どうしたんですか⁉」
希くんと入れ違いに、看護師さんが駆け寄ってくる。
「心拍数が、高くなって――――、顔も赤いですよ」
「―――え?」
看護師さんに言われて、自分の顔を触ると、確かに熱くなっていた。
「どうして―――っ!ハァッ!ハァッ!ハァッ!」
気づくと、心拍数が急上昇していて、途端に発作が私を襲う。
何で⁉さっき収まったはずなのに!
「ヒュウ、ヒュウ、ハァッ!ハァ……」
上手く呼吸が出来ない。
苦しい、苦しい、苦しい、苦しい―――!
「―――今居さん!今居さん?!息を大きく吸ってください‼」
看護師さんが懸命に私を落ち着かせようとしてくれる。