「希くん⁉何で―――、あ―――」
念のため心電図を確認すると、心拍数が上がっていて、多分すぐに―――――。
「――――ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、――」
―――発作が起きる。
――――恥ずかしい!
こんなところ見られたくない!
身を隠すようにギュッと自分で自分を抱き締める。
―――病人は可哀相。
一緒に居て、面倒だ。
発作なんて起こされたらたまったものじゃないよ―――。
私のこう言うところを見ると、皆離れていくんだ。
目の前で人が死にました、って言う事にはなりたくないから。
だから、きっと、希くんも離れていっちゃう――!