宮園さんに手を引かれて、暗闇に連れてこられた。 怖くて、1人はいやで… 「…詩優っ……!」 私は必死に彼の名前を呼んだ。 「詩優…っ!!…みんな…っ!!」 大きな声で叫んでもやっぱり誰もいなくて… 私はここに1人なんだと思い知らされる。 「…っ……」 ぽたぽたと涙がこぼれ落ちる。 泣いても意味なんてないのに…。 やだ……やだよ…… みんなと一緒にいさせて…… お願いだから……