…え?





一瞬、思考が停止。
目の前にいる宮園さんが何を言ったのかを理解するのに時間がかかった。





「…な、んで……」


「詩優様……夜瀬詩優には罰が必要なんですよ。本当は殺したいくらいでしたが、すぐに殺すのもあまりおもしろくないと思いましてね」





にこりと笑いながら話す宮園さん。
声のトーンが少し低くなって、恐怖を感じる…






「私は思いついてしまったんです。
すぐに殺すのではなく、生きたまま苦しんでもらおう…と」






宮園さんがそう言って、座席のレバーを押した途端私の座席は後ろへと倒れて……
いきなりのことに後ろへと倒れ込んでしまった。手に持っていた写真は手から離れていってひらりと落ちていく…






宮園さんは私の上に覆いかぶさって、そっと首元に触れ。





「ここであなたを殺すのも夜瀬詩優が苦しむこと間違いなし」






冷たい声がすぐ近くで聞こえてきた瞬間、首元に触れられた手に力を加えられて…
一気に呼吸ができなくなる。






「…っ……ぁっ……」






必死に抵抗しても、身をよじろうとしても、足をばたつかせようとしても力ではかなわない。