曖昧になる境目
心地良い泡の音色

認めてしまえ
彼はもう現れはしない




注文しておいたの
性格に似合わず
甘い物好きの彼のために

二人で過ごす時の
決まりごとだったでしょう




一まわりした時計の針
白と緑が混ざり合う

水滴が伝い落ちたら
立ち上がろうか


くるくる回すスプーン
濁ったグラス




溶け切れなかった

二人の心