「陽菜ちゃん!!」


頭にボールをくらった陽菜に反応はない。

「陽菜ちゃん?」

立ち尽くしたまま反応のなかった陽菜が言う。

「サッカーの気分じゃないんだよね……」

「…大丈夫?」

「何が?」

「頭?」

「これでも勉強はまぁまぁ出来るの!失礼な子!!」

「そうじゃなくってさぁ…」

陽菜は家に入って行く。

「…大丈夫かぁ?陽菜ちゃん…」

舜は不安になった。